2012年02月24日
ことばの風景
「夢見鳥」
ぽつぽつと咲きはじめた花のまわりを、
好きなだけ、ふわふわと舞い
好きなだけ、甘い蜜を吸って
好きなだけ、素敵な恋をして。
夢を見る鳥のようにただよう蝶々の姿が、
ぼんやりとまどろんでいる春を刺激する。
あくびをひとつ、それから大きく伸びをして、
分厚い冬の布団をよっこらしょと脱ぎ捨てたら、
春はようやく、新しい季節をもたらしてくれる。
かわいらしい蝶々の誘惑に巻きこまれると、
味気ない都会の風景も、いつのまにかうっすら
桃色に染まっていた。
文/丸山砂和
(クリム3月号より)
もうすぐ春ですね
(*^_^*)
Posted by まつまる at
16:25
│Comments(0)